ちいさくてきれいで、まるくてつるつるしている。それをてにとって、くちにふくむときもちいい。そらがはれわたっている、くもがちぎれてきえそうになっている、そのままぼくのちからがぬけてゆく。からだがなくなってゆくきがする。きじゃない、からだがなくなっている。それでいいのかとじもんする、でもじもんしたところでかわりはしない、そんなかんたんなことではない。でもみんなかんたんなこととしてかんがえる。まちがったひとびと、まちがわずにいられたひとびと、とどまることはなく、きえそうできえなく、いややはりきえそうで、さいごにみえたのはまっくろいそらにうかぶほしだった。