今日のテープ

 昨日の続きのことを書く。僕は、今のところ、逃げ、避けることができている。この後に、なにかが待っているかもしれないとしても、今は、安穏としている。だが、いつでも立ち還ることができる。
 そのような還り方は間違っているのか。気がつくと崖の手前にいて、一歩か二歩間違ったら落っこちてしまう(かのように思う)。

今日のテープ

 歩いていて考えたのは(これは部屋で考えたことか)、Kに、この一年より前の時間、この二年くらいといってもいいかな、に、俺は、Kに、これいいぜ、とか、これはこうこうこうなんだよ、とか言っていたが、今は、この一年、とくにこの半年は、Kのほうが、これまでと逆、あいつが読んでいるものを僕が読み、あいつが言っていることを、僕がわかろうとする、わからないから、だからなんか、自分で自分以上の人を、作りあげる、で、その人を前にして、どうするか、っていうこと。これが一つ目。
 二つ目は、昨日の10時間くらいあいつと話していたときに、俺は、二週間くらいほとんど本を読まず、だらだらなにもしなかったことによって空っぽ状態で話していたことで、何も出てこない、頭で考えることでさえ出てこないときに、唯一二週間くらいで読んだ短い短編二つの短編の入った本を手にとって、読みながら線を引いたところを読み上げる。この引用することが、小林が記憶を話すことに似ているというか、僕の場合のその代わり、というか、引用を、ある箇所を読み上げると、それが、僕が言ったことになる。
 三つ目と四つ目は省略します。

 次は、試み、というか、吉増剛造の喋り方を僕もやってみようと思って、喋り方っていうのは、小林との、夜話していた時に、話し方には決まりみたいなものがある、と言われて、自分で変えることができるか、と思って、ちょっと練習してみようかな。、、と、思うん、だ。だ、か、ら、い、や、やることは、べつに、変わらなくて、いいんだけど、は、は、は、話し方は、変える、変える、そ、こで、か、か、変わる、変わるといったら、言うときに、言ってるときにも、変わる、変わる、変わる、変わる、い、え、る、こ、と、が、す、く、な、く、な、る、か、わり、に、ひとつの、こ、と、を、つ、いや、ひ、とつの、こと、の、が、からだ、か、ら、だ、に、なる、なる。あた、あた、あたま、の、なか、で、は、な、に、を、い、言う、か、は、わ、いや、あたまの、なか、では、言おうと、する、ことばは……