2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

なにも考えていない。考えることができない。そう決めつけているだけか?そのことを苦しんでいるか?わからない。わかるのはここに木が一本あるということだけ。その木の下に男と女がいるということだけ。その男と女がまさに今話し出そうとしている。「なに…

なにもないところで、なにを考えるのか考える。考え始めた途端にその考えは氷がとけるようになくなる。それでもめげずに考え出そうとしてみる。あ、あ、あ、と声にならない声で何かをあらわそうとする。あ、あ、あり、ありくい、ありのす、ありじごく。する…

なにもないことについて書いている。なにもないということがどういうことか書いている。小説というかたちを持っているが、それさえも崩れて、なにもなさに吸いこまれる。壁がある。壁がない。あるとないの反復。あるとないの中間点はどこか。それをからだで…