ずずだずずだ、じぶごぼんときとくらっつぇ、ときとくらっつぇちゅーちーたむじょぶぼぶぶぼぼん、むくむくくむるこむろっぷもんめもと、ちゅきちゅきちーつぁつぷーぷるんぽーばらんだっぜ、じぎじーざぶんどぐらんぽっぺぷ、くるしい、ぱぷぱぷぽーぽめん…

くつり、くつり、ほらばああああ、じざすぷじゅずづつ、がぢごんごーらんぱてってんど、ぐりずばずずじい、じざじずぞっとんでいつーーーほら!じがじざむづつつ、ぢら!どぼるぼどーぞぞづ、からだがおぼえているつきのみのこのたと、じんぜじっでんどゆー…

海がさわぎ、大きな鏡がひとつ、わたしを映している。空を見ても地を見ても、苦悶するわたしの顔はどうどうと、せかいが割れ、そのき裂が古いたたずまいを、死んだ妖精の容貌を、ざわめきが死体を取り巻き、触れている手はとけ、消え入ろうとする火はあなた…

みぎうでをさしだした、みぎうでがせつだんされ、そのくうはくをあなたのみぎうでがうめた、らいめいがとどろき、わたしたちのからだがあらわになる、それは異様なかたちをしていて、その瞬間をしゃしんで切りとられる、わたしたちはじっと耐えなければなら…

ぐな、てか、ちょん、ばり、ぐな、てか、じょん、ばり、むつか、しい、こえのなかの、とりだせないもの、がたり、ひと、のこえの、せつめいできな、い、くるしみ、の、かたち、のこえ、の、ひらきのゆうぐれたそらはまっさおにわれてゆくガラスの瓶にほどけ…

水がぶくぶくと泡を立てあなたが分解、結合を繰り返し、ずっと先のヒビに膠着したとけ出した精神の身体を洗い流す導きが風景を死詩ある紫の柑橘ずっと魚のうろこが性器のふくらみをぬるぬるとした味わいとして次の段階へ、わたしは公園のベンチを裏返してな…

四枚の写真

四枚の写真 一枚目、駐車場だろうか、赤い車の後部が右にわずかに見えていて、その反対、左には大きな荷物だろうか、画面上部の濃いピンク色の傘、その黒いふち以外は、ぼけて、淡く、おそらく雨に濡れているコンクリートの地面が、空の白さ、あるいは赤い車…

三枚の写真

濡れたゆるやかな坂の地面に、四つの傘がひらかれて置かれている、ちょうどそこへ陽があたり、薄いピンクの花柄の傘と赤いふちのある白い傘が白くひかっている、透明な傘と紺色のチェック柄のような傘も、ひかりを反映しているが、柄がきれいに見える程度だ…

結局ぼくは父親なので、かつてされたように息子であるぼくにものを暴力的に与えて、ぼくが場所になったり、場所であるところのものになったり、ディズニー映画のようにものが動いたり(そう、それは与える、与えられた、わたしたちがうごめいているのだ)、…

「南無疾翔大力、明らかに聞け、明らかに聞け」 「きみはいつまでもそこにいた、そして耳を傾けている、ぼくはあなたを捨て、そのときの光が、いつまでもぼくを離さない、夕暮れが青い? 導き、果てるもの、体中がざわめく、きみは微笑んでいる、ぼくはいつ…

わたしの知らないあなたの言葉を、わたしは知ることになる。それによってあなたが変わってしまっても、わたしは大切にしなければならない。夜の木々が半透明な空気をわずかに触れ合わせながら、もう少し脱力して、でもそれは弛緩ではなくて、空気自体のもの…

朝吹真理子の『きことわ』、保坂和志の『残響』。

一ヶ月かけて朝吹真理子の『きことわ』を二度読んだことで、いま読んでいる保坂和志の『残響』を読みながらも、絶えず『きことわ』について考えている。『きことわ』について書いてみたい、書けそうだ、と思うのだけど、いざ書こうとすると書けない。いま、…

気づいたら暗くなっていたんだ、物干し竿には洗濯物が、時折空からの光、かなしみの鳴り、自由に認め合いたいと願う、意味のないことばの連なり、浮遊するもの、雨の中のサイクル、心臓部には卵白が、とめどない勢いの静寂、土の影の紫色の、その次の証を最…

わたしたちはいつも、どこにあるのかを知っている、古い屋敷のなかで、影がうつろいゆくとき、紫色の信じがたい値が、なにかを運ぼうとしている、その距離のなかで、なにを見たい? 不安にかられながら、時の経つのを待っているような、辛いものを食べた後の…

なにも書く気がしない。なにも考える気がしない。ぼくは空っぽだ。その目で、外を見る。雨が降っている。雨。 書かなければならないという欲動がない。それなのに書こうとするのはなぜか。ぼくにはなにもないのである。空っぽのかたちを考える。なかになにか…

秘密。予感のなかの出来事。やがてくるかもしれない苦痛のただ中で、黄色い景色ばかりが見える。インドネシア、太平洋。胡桃が割れて、わたしたちは移ってゆく。どこへ。なにが、苦しいんだ。果てしなく待つことのなかに、皮がむけたばかりの真実があるとし…

日課について

ぼくは、小説、詩、批評、絵、書、ヨーガ(アーサナ、呼吸法)、舞踏、詩の筆写、写真、作曲、読書、朗読、という日課を毎日している。半年前くらいから徐々に始め、今に至った。だが、ぼくは、小説と批評を、おろそかにしている。小説は、一日五分しか書か…

苦痛。しずかに揺れている。振り返ることができるなら、ぼくは安心するだろう。でも。さまざまなことが過ぎてゆく。構築されたものを解体して、解体したものを構築する。きみの指先がさすもの。諦念がまとわりつき、なにかをしようとする気を起こさせない。…

失ったものを、失わない。そのことだけがぼくをすくう。でも、失ったんだ。 遠くで山が銀色に光っていた。そんなことってあるか? なにもする気力がない。損ない続ける。永遠に損ない続ける。 なにかことばを口にするといい。たとえばりんご。ひとつのりんご…

きみのからだがくるしんでいるというので、ぼくはきみのためになりたかった。きみのからだがはきけをもよおしているので、ぼくはうけざらになりたかった。 でもできない 果ての果てから、叫ぶ声がする、果実が実る、その汁を吸う、ぼくらはきれいなもののた…

散り散りになった雲の果て、最果ては腐りかけている、くぐもった声、隠された出来事、うつくしい物語、知らない閃光、ちぢまってあらわれたもの、海の向こうには何があったの? 時々の時間、ふくりゅうえん、悪いことは要らない? 果ては伸びたりちぢんだり…

瓦礫の山の中で、ぼくは埋もれていた。きみが見つけてくれるまで。でも、誰も来なかった。だからぼくは自力で瓦礫の山から出てこなければならなかった。二年経った。あれから少しも変わっていない。嘘みたいに変わっていない。でも着実に衰えてゆくのだ。本…

傷ついた光が、わたしの喉を突き刺した、絶望とか苦しみとか言ってられず、だからといって楽しいわけではない、ただ作り続けろと言われたみたい、言われて、そうする、と頷いたんだ、光はぼくのものだったかもしれなかったけれど、もう別のひとのものになっ…

自殺した。美しくなった。きれいになった。かさぶたが取れた。血が流れて、川になった。川のなかにいると、ひかりが大切になった。ひかりとともにいた。空が割れて、うみが出てきた。その汁に、舌を伸ばす、わたしにはわからない、そうかもしれない。それな…

血、乱れて、雲の糸、はくじつのもとにさらされて、事実は不愉快、想像されたもの、結晶化されたウイルス、地盤の崩れたありか、蟻か、友達たちの恋心、わざわいが果てを生み出し、精神のありかを探る、事実は否定されて、曇り空はるか遠く、西の島の地は血…

大切なものが、大切でなくなるとき、わたしは手を動かし、動かなくなり、記されたものは、ひかりのかがやきを失い、途中経過を振り返り、関係のないものも巻き添いにして、記憶が揺さぶられ、見えないものを見ようとしている、それでも痛みは必要だから、家…

あなたは、いる。あなたがいることを感じる。ぼくは、どこにいるか。わからないところに、いる。でも、いる、とは思えているから、どこであってもいい。あなたは、どこにいる? あなたは、書いている。ノートに、ペンを使って。あなたは、ぼくのことを書いて…

片岡義男の『窓の外を見てください』を読み終えてから何日か経つが、日が経つにつれて印象的なシーンがせいかつの中で蘇り、響いてくる。良い小説だったと、改めて思う。 たたかう日はまいにち詩のような散文のようなものを書いている。自動記述のように、ほ…

村上春樹の『羊をめぐる冒険』がもうすぐ読み終わる。羊博士が出てくるあたりからおもしろさを感じ始めた。この小説が物語として機能し始めるさまを読み取った。村上春樹の小説、特に長編は、ほとんど全部読んでいるが、やはり『羊をめぐる冒険』には村上春…

家に帰ったら、佐々木敦の『私は小説である』がとどいていた。手にとって、ぱらぱらとめくってみただけで、良い本であることがわかった。ぼくは、小説と詩を書いている。小説はノートパソコンで、詩は手製原稿に手書きで。どちらもぼくにとって重要だが、ぼ…