2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

気づいたら暗くなっていたんだ、物干し竿には洗濯物が、時折空からの光、かなしみの鳴り、自由に認め合いたいと願う、意味のないことばの連なり、浮遊するもの、雨の中のサイクル、心臓部には卵白が、とめどない勢いの静寂、土の影の紫色の、その次の証を最…

わたしたちはいつも、どこにあるのかを知っている、古い屋敷のなかで、影がうつろいゆくとき、紫色の信じがたい値が、なにかを運ぼうとしている、その距離のなかで、なにを見たい? 不安にかられながら、時の経つのを待っているような、辛いものを食べた後の…

なにも書く気がしない。なにも考える気がしない。ぼくは空っぽだ。その目で、外を見る。雨が降っている。雨。 書かなければならないという欲動がない。それなのに書こうとするのはなぜか。ぼくにはなにもないのである。空っぽのかたちを考える。なかになにか…

秘密。予感のなかの出来事。やがてくるかもしれない苦痛のただ中で、黄色い景色ばかりが見える。インドネシア、太平洋。胡桃が割れて、わたしたちは移ってゆく。どこへ。なにが、苦しいんだ。果てしなく待つことのなかに、皮がむけたばかりの真実があるとし…