2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

大切なものが、大切でなくなるとき、わたしは手を動かし、動かなくなり、記されたものは、ひかりのかがやきを失い、途中経過を振り返り、関係のないものも巻き添いにして、記憶が揺さぶられ、見えないものを見ようとしている、それでも痛みは必要だから、家…

あなたは、いる。あなたがいることを感じる。ぼくは、どこにいるか。わからないところに、いる。でも、いる、とは思えているから、どこであってもいい。あなたは、どこにいる? あなたは、書いている。ノートに、ペンを使って。あなたは、ぼくのことを書いて…

片岡義男の『窓の外を見てください』を読み終えてから何日か経つが、日が経つにつれて印象的なシーンがせいかつの中で蘇り、響いてくる。良い小説だったと、改めて思う。 たたかう日はまいにち詩のような散文のようなものを書いている。自動記述のように、ほ…

村上春樹の『羊をめぐる冒険』がもうすぐ読み終わる。羊博士が出てくるあたりからおもしろさを感じ始めた。この小説が物語として機能し始めるさまを読み取った。村上春樹の小説、特に長編は、ほとんど全部読んでいるが、やはり『羊をめぐる冒険』には村上春…

家に帰ったら、佐々木敦の『私は小説である』がとどいていた。手にとって、ぱらぱらとめくってみただけで、良い本であることがわかった。ぼくは、小説と詩を書いている。小説はノートパソコンで、詩は手製原稿に手書きで。どちらもぼくにとって重要だが、ぼ…

村上春樹の『羊をめぐる冒険』を読んでいる。前半が終わるところだ。その少し前に『風の歌を聴け』を読んでいる。『1973年のピンボール』は途中で読みやめた。村上春樹は、友人が好きで、すべての作品を、何度も何度も読み返しているほどで、その彼の書…