2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

いること

自分がいるように人もいる。こうしてたくさんいる駅構内の次から次へ行きすぎてゆく人たちの1人1人が僕が1日を誰とも会っていなくてもたしかに生きていてここにいるようにいるということ。僕は人たちを目で追い、そのうちの5人くらいのその人らしさを見…

いくつもの詩や文を覚えること

そのバイトは単純作業でつまらなかったので、その間に何かしようと思い、いくつかの詩を覚えておいて暗唱していた。「わたくしという現象は/仮定された有機交流電燈の/ひとつの青い照明です/(あらゆる透明な幽霊の複合体)………」 木々ばかり見ていると、…

鶴見俊輔と岡部伊都子の対談

鶴見俊輔と岡部伊都子の対談を聞いた。文字に起こすことではつたわらないものをつよく感じた。岡部伊都子の話のその声は、僕の父方の祖母と似ていた。娘や息子のことを思うように、戦争についての体験を話していた。悲しそうだと、聞いていて悲しくなる。心…

雪が降る前に、雨が降っている

雪が降る前に、雨が降っている。少なくとも町とその周辺にまで及んでいることを感じている。雨が雪に変わるとき、辺りの雨と時間や空間が0.01縮まったような気がしたとき、空中の雨粒もこれから降ろうとしていた雨粒もすべて雪になった。多くの人がそれを同…

対話

おはよう。「9」は、一日で読むようなものではなかったよ。この書き手がおそらく一ヶ月くらいかけているものを、言葉上の理解だけではなく自分のものとして一日で読むには考えることが多すぎる。三分の二を読んだところで、飽和状態になった。写真を撮るよ…

写真

1枚目の写真では、このものの影もこのものの立体的な延長として撮ることを試みました。たしかにそのものを撮ることができたと思うとき、写真全体がそのものを表していることが(あるいはそのものがあることを示唆することが)あるので、実際にはないはずの…

撮り方

写真を撮るとき、ものを捉えようとするときの、この感じ。俯瞰ではない。自分と同じようにそこにそれがあるということ、そして自分というものがただ体に収まっていないように、よくわからない広がり(単なる空間的な広がりなわけではないと思う)を感じるこ…

今日

「9 のしかかるような空を見る。すべては垂直に落ちて来る。」 「10 遠い地点からの」「文化との闘い」この三つが読み終わったら、カフカの「城」を読み続けることにする。 読み終えることを意識しすぎると、そこで考えるということをわすれてしまう。「…

捉え方

ものを捉えようとするとき、線は広がりを表してる。箱は箱の中の空間の重さを表す。箱の中を捉えることはできない。ということに気づいた。ビニールハウスが気になっていたのはそのためだった。

歩きながら、空間を感じ続けている。

ついさっき撮りに行った。構えてから、1、すばやく撮るか、2、見きわめてから撮るか。建物(特に四角いもの)を撮るとき、その立体を僕は含んでいる。手を使わずに、思い浮かべるだけでも、線を引いたり、字を書くことができ、その質感を感じている。「考…

聴くこと

シューマンの「森の情景」を聞いている。「クライスレリアーナ」や「ピアノソナタ第2番」を聞くことも多い。(今「森の情景」第9曲が終わったので、なんとなくプーランクのピアノ作品集を聞き始めた)。 半年くらい交響曲(ベートーヴェン、ブルックナー、…

想像を絶した螺旋というべきだ

今は14時20分。最近、昼食中キッズ・ウォーを見ている。僕が小学生くらいのとき、平日の昼間に放送されていたドラマ。夏休みによく見ていた気がする。〈これを書きながら、誰かに読まれている(かもしれない)ことを意識しすぎている。誰のためでもなく…

今は21時。10時半頃から19時過ぎまで友達と遊んでいたので疲れた。眠るまではあと2時間ある。 わかったり、わからないことが増えたりしてから、その日が終わろうとする、その前にすることは何か。

読書

昨日、寝る前に、ピエール・クロソウスキーの「ニーチェと悪循環」の序文を読んだ。うとうとしていて、ただ言葉の一つ一つを結びつかないまま辿っていくようにしか読めていなかった。ニーチェの明晰さと昏迷、錯乱ということしか印象に残っていない。うとう…

カフカ「城」、測量士

カフカの「城」を読んでいる。昔読んだときはつまらなかったけど、今はすごくおもしろい。測量士として城に来たということになったKの、昔からの助手ということになっている二人の男アルトゥールとイェレミーアスが、名前以外は見た目がそっくりなために見…

撮り方

11時頃外を歩いたら、風がつめたすぎて寒くて早歩きで体をあたためながら撮った。撮ろうと思ったときからシャッターを押すまでは止まらないといけないので寒い。1枚目は、2枚目の小川沿いの道から途中左へ、枯れ草が茂っていて若干隆起している空き地の…

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クローゼットの中の本を整頓した。押入れは3段になっていて、1段目に敷き詰めてある。高さ2メートル、横4メートル半。文庫本約1000冊の中から、これから読みそうな本を手前に出しながら、読まなそうな本を背表紙が見えるように並べていく。途中から…