片岡義男の『窓の外を見てください』を読み終えてから何日か経つが、日が経つにつれて印象的なシーンがせいかつの中で蘇り、響いてくる。良い小説だったと、改めて思う。
 たたかう日はまいにち詩のような散文のようなものを書いている。自動記述のように、ほぼ何も考えずに浮かぶ言葉をつらねてゆく。支離滅裂で意味不明な文章になる。手書きで行うのだが、詩や散文というより書にちかいかもしれない。書くことの筆触によって病のエネルギーを創造力に昇華している。だから内容はほとんどない、少なくとも想定する内容はない。今日は手製原稿で約六枚書いた。