血、乱れて、雲の糸、はくじつのもとにさらされて、事実は不愉快、想像されたもの、結晶化されたウイルス、地盤の崩れたありか、蟻か、友達たちの恋心、わざわいが果てを生み出し、精神のありかを探る、事実は否定されて、曇り空はるか遠く、西の島の地は血となって垂れて、それをなめる女の子、泣き叫ぶパロウズが、夜のしじまを作り出す、現実は膠着し、震える手先は針に触れ、同じ時にだれかが死ぬ、すべての苦しみが遠く、はかなく、靴箱を投げて、意味深長な景観を生み出せば、それを削る鉋、果ては遠く、クリスマスが苦しむ、土の影、光の森、女の子は一生なめていなければならない、悪いことはしていない、精神異常だ、妄想だ、言語の逸脱だ、地殻変動のさまざまな果て、太陽は散らばって燃え上がる、その欠けらを持って、闇を暴く、鳥肌が流れる、結晶の苦しみ、抜き足差し足、ひらかれて、見つめ合う、最近の出来事は、すべて裏返ること、裏返りも裏返り、もう表はどこにもない、夕刊が届いたよ、と魚がぴちぴち跳ねながら言い、もう森はないからと、クマが海に飛び込む、凍った海だ。滑り滑って果てを感じる、だが遠く、どこまでも手が伸びるようで、伸びない。欠落した心電図、草のかげ、虫の宿、わたしはわたしを失い、あなたになった。あなたはどこまでもあなたで、死んでいった。