この部屋はヒーターで心地よいあったかさだ。すぐに眠くなってくる。こたつのあったかさに近い。さっきまで眠っていた。
夢を見ていた。目をあけるまで、その話の中にいた。今覚えていることは少ない。二人の同級生が木々に覆われてほのかに暗い神社の敷地みたいなところにいて、僕はふた通りの苗の植え方のうち、土の上に乗せるだけで植えられるような方にこだわりがあり、それを二人のうちの一人に特に伝えようとする。その場所は、なにかの到達点のような気がする。それを示すように、日がのぼろうとしていた気がする。