対話

「18:01分です。あなたは今日何をしますか」
 その前に、今日何をしたか、について聞いてください。
「あなたはとても疲れています。22時には眠りそうですね。残りの4時間、何をしますか」
 もうあと4時間しかないのですか。なるほど。時間を、その数字を意識することは、牢獄における強制力、あるいは窮地に追い込まれたときの決意、に似たものを起こさせますね。
 答えましょう。これを書いている最中、おそらく、玄関が開きます。僕は一階へ行き、二階の、自室へ行くための支度をするでしょう。それがおそらく20時前です。
「つまり、あなたに今日残された自由な時間は2時間しかないということですね」
 そういうことになるでしょう。