阿部和重「シンセミア」

 二日前から、阿部和重の「シンセミア」を読んでいます。(今から書くことが、これからさらに読んでいく上での手がかりとなったらいいと思います。)
 全4冊あるうちの、1冊目143ページ目です。ここまでで気付いたことをおさらいします。

「登場人物が多いこと」
まだ物語の立ち上がり始めなので人物の紹介や物事の経緯などが全体を占めている。こんなに多くの人物(50人くらい)が複数であれ個々人であれうごき始めるとなると、ものすごいことになりそう。すぐに浮かぶのはカラマーゾフの兄弟だが、この間読んだばかりだからか1Q84も思い出すが、保坂和志が書いた評論でしか知らないが大西巨人の「神聖喜劇」を、読んでみたくなった。登場人物が3人くらいしか出ない小説と、50人出てくる小説の違いについて。100ページの小説と、1000ページの小説の違い。

「過剰と言ってもいいほどに一つの事柄に文を重ねること」

 やっぱりこれ以上のことは今は書くのをやめて、先へ行くことにします。