体のしびれ。リル。今日は、何もしていない。山下澄人『ほしのこ』を読み終えた。しっかりと読めていないと思う。だが、小説の読み方を、Kの小説を読むことで、つかめている。小説の読み方。それは、その小説の作者が、小説で、どのように自己同一性を保っているか。『ほしのこ』では、「わたし」の境目がない。つまり、「わたし」は、せかいと向き合いながら、「わたし」にせかいは含まれている。「わたし」はなにものでもある。これ以上のことは、いまのぼくには、書くことができない。考えることができていない。考えると、リルが騒ぐ。リル。体のしびれ。今日は、これから村上春樹の「TVピープル」を読もうか。着実に読めるようになろう。毎日、少しずつ読む。これまでの読み方ではいけない。小説世界のなかに入りこむように読む。