読書

 昨日、数冊の本を少しずつ読んだ。

クロソウスキー「欲動の記号論の起源としての病的諸状態」
 15ページほど。病によって療養中のニーチェの手紙は、読んでいてあまりにもくるしくて途中でやめた。だが身体の問題が続いている。今日にもまた読まなければならない。

ブコウスキー「町でいちばんの美女」(掌編)
 10ページ。去年の6月にも読んでいる。そのはやさでしか書くことができない(思い浮かべることができない)もの。

吉本隆明宮沢賢治
 数ページ。吉本隆明講演集の中に同題のものがある。吉本隆明の、彼一人の読み方でありながら、そのことを話すのに少しも押し付けがましさのない、「こういうことを踏まえて読むと、おもしろく感じられるかもしれません」というような、普遍性のすぐそばでものを考えている感じ。
 「銀河鉄道の夜」を読んでみようかなと思う。

チェーホフ「二兎を追う者は一兎を得ず」(掌編)
 10ページ。すごくよかった。他の作家では毒になっているかもしれないことが、たぶん、「愛」というものによって、いとおしく、おかしい。あまり好ましくない人物さえもそう思える。読んでいて何度もくすくす笑っていた。もっとたくさん読みたいと思った。

武田泰淳「目まいのする散歩」(短編)
 5ページ。これも数年前に読んだことがあった。この本をきっかけに散歩をするようになったと思う。とてもおもしろく、ここ数日読んだ短編集の中で、いちばん読み通してみたいものかもしれない。

チャールズ・M・シュルツ「A PEANUTS BOOK SNOOPY 9」
 文字に疲れたときの息抜きに読んでいる。どのキャラクターも好き。