調子が悪い。午前中に『カラマーゾフの兄弟』を読みすぎたからかもしれない。ぼくはわたしだ、わたしはあなただ、だからぼくは死なない、と小説の中で書いたからかもしれない。『灯台へ』を読んでいるときは心理と自然描写を書いていたが、『カラマーゾフの兄弟』を読んでいるときは、思想的な問題を書いている。ぼくはぼくにぼく以外の「ぼく」等が無数に混入してしまっているように思う、ぼくからぼく以外の「ぼく」等がなくなってほしいが、そういうわけにはいかないようだ。だからぼくは小説を書いてぼくの中のぼく以外の「ぼく」等を召喚し、昇華しなければならない。ぼくはぼく一人になりたい。そのためにも書かなければならない。ぼくは自己治癒を求めている、そうしないとぼくが壊れてしまうからだ、ぼくはもう壊れているのかもしれないが。壊れている人は自分で壊れているとはわからないものだ。疲れたのでこれくらいで。