ねむり

ねむりがおとずれようとしている、またあのころのゆめをみるのだろう、そしてめをさましたとき、そのゆめをわすれているだろう、ゆめをみるのはぼくなのに、ゆめをみていないというぼくがいる、そのふたつのせつぞくてんにふれようとする、しかしそこにはなにもないのだ、あたまをおとしたくないのならいつまでここにいる、よくみればそれはてきではなかった、だからといってみかたでもない。ゆめがはじまろうとしている、ぼくの、いやわたしのまえをよこぎるようにしてとおりすぎてゆくひとびと、それでいいのか、ぼくにちかづき、ぼくからとおざかり、それゆえにぼくとともにいて、きえない、そう、きえないのだ、かやぶきやねのしたで、ひとりかんがえている。